「どこ」という所に僕はいる(Original)

眩しい雲から降り注ぐ雨を顔に受けて僕は
見つめ続けることで見失うことを知りながら外すことの出来ない視線
君の夢にもぐり込むことさえ出来ないままに散り消える全てが
その全てを集めて私はこの胸に抱こう 一つに
一つになりたい想いだけを込めて、その一片も自分のものでないままに強く
この胸に抱こう

知らない丘の上にある木のテッペンに君は立つ
雲を知らない空を見上げながら君は立つ
悲しみを知らない涙が訪れ続ける君の頬を風が打って涙を運び
君の知らない街の雨となり君の知らない僕の涙となり
鏡面の海は今日も黙って空を映し、君を映し、街を映し、僕を忘れる

それでも私は、路面に疲れを叩きつけながら歩いているのさ
こけた頬の僕達になって黙ったままに叩きつける
音もなく叩きつける、叩きつけても音もない
逆さになったいくつもの僕達も同じなのだ

だから、あの人は<希望>を教えてくれた
忘れることだけで出来た世界に一つ残すこととして
持ち得ないものを残すことを想い付いたに違いない
だから僕は、風を知らない
2006-09-18 14:29 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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