鐘と暖簾の距離を測ってみた

誰かが鳴らした鐘の音が 光って消えた(ね)

だから指を絡ませていた僕達は
焼けた鉄板に落ちた緑の葉が ジュッ としぼんで
お互いの鼓動が一つに合っていったのだ

トクン トクン トクン

君の鼓動が僕の血管に入り込んできて、なのに
もう一度だけ鳴った鐘の音が鼓動を迷子にしやがって
今度は光り続けていたんだ

二人で駆けた丘の上で会おう
緑の風の中で
鐘の音の鳴らない丘、で

飛行船から見る地平に君はいない。だから私は抗議した。
「もっと、もっと低く飛ぶべきだ。」
なのに船長は笑ったままなのさ。丘も、だから見つからなかった。

雲を衝く雷を見たよ
ビルの合間に
もう、ここだと鐘の音は響かないけれど

悲しい気持ちは、いつでも君に預けてきたのに
ここには君はいない
角を巡るたびに君を探すけれど
忘れられた線路のそばにタンポポが咲いているだけなんて
いつか聴いた歌を忘れたままに歩けども、歩けども

行先を知らないバスに乗り
誰も知らない海岸線を眺めながら君を想う
永遠に続く海岸線に沿って

砂塵の舞う校庭に立つ君が後姿だけなのは、なんとも遣り切れない
眠りを忘れに幾度も君を追いかけたけれど
いつも私は深い眠りに落ちてしまう
夢すらない眠りの底に私は落ちてしまうのだ

そうして、いつだって星は散り散りになるに決まっていて
僕は知っていた
川のほとりに立ってはいけないと
ガラス玉のような石を踏みながら
川のほとりにだけは立ってはいけないと知っていた

小さな暖簾をくぐったら
きっと目一杯に酒を頼もう

眠くってたまらずに ココだけは、今、書いたところだよ
他は全て忘れちまった
2006-09-19 10:05 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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