道を拓く

青空を爪で引っかいてめくれば、きっと
夜空(宇宙ともいう)から程遠い僕しか見えないのに
満たされた液体がこぼれることなど期待するからだ
胎児は常に液体の中にいて、液体と共に産まれるなんて
そんな<僕が考える>嘘こそ流れてしまえ

暖かい空気を切り裂いても
そんなことは子供のすることで(だから?)
紙を突き破った鉛筆が書くということ
何もない、書かれるべき何もないということ
古来の<語り>は もう 手が届かないという幸福
太古の海が語り、空が語り
すぐさま空が聞き、海が聞き
それで全ていい(はず)

だのに



滑らかな木の肌に耳を寄せ
それでも高々、数千年の夢を見た気になって
過去に錐(私)を押し入れようとする残酷さ
空と海を結ぶ垂直線の残酷さに似た、あの
地面を空に変えて夢にしようとする残酷さに似た、あの
だから私は(言葉を)持てないままで

明日、文具屋に行って、学校に行って
誰もいない教室の一番後ろに座り
黒板を見つめ続けるべきなんだ
きっと、どこからかピアノが聞え
校庭の嬌声が聞え
それでも誰もいない教室の一番後ろに

本当には疲れた大人などいないように
元気な子供だっていない
そんなことは、みんな知っている
いつだって倦怠するのは子供なんだ
産まれたての頃は特に

だから子供でいたいんだ
疲れる権利を手にし
許しの言葉を恥ずかしげなく

(でも私は)

地に伏したときの、あの音を忘れていない
誰しも
来た道は戻れない道
行く道も、
もう戻れない
2006-09-20 18:03 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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