鬼平犯科帳

今日は珍しく「鬼平犯科帳」のスペシャル!!
ということで楽しんで見てました(笑)。

私は、何故か本より先にTVで見てしまったのですね。
ちょっと残念な気がしないでもない。

私の見た「鬼平犯科帳」は「中村吉右衛門版」なんですね。
ジプシー・キングのエンドも好きで、TVかじりつきで見てました。
参考)


いつか全部、買いたいと画策中なんだけど、今見たら大九集まで出てるみたいだから40万円か・・・?
小遣い貯めとこう(笑)。
だ、ダメだ・・・見てたら買いたくなってきたぁ~~~~~っ(><)

本題、本題!!

あれ?何書こうとしてたんだっけ・・・と、そうそう!!

で、原作も見事だと想うんですね、やっぱり。
TVの印象が強く残っているのに原作の世界に引き込まれる、というのは意外とない。
ここまで文章で描写し切れるもんなんかい!
と唸ってしまった位に生き生きとした息遣い。
もっと早く読みたかったなぁ・・・

ただ、やはり剣闘シーンなどの描写は、惜しいかな、一歩の不足を感じる。
・・・のは、池波正太郎自身に実体験が乏しいという背景があったのではなかろうか?

剣闘シーンや剣客家の描写では、私としては、やはり津本陽さんを挙げたい。
ご自身が剣道の高段者でもあり、示現流までをも実地体験、さらには、あの佐川氏の技を目前に出来たのは、やはり大きいように想う。
佐川氏の師を描いた「惣角流浪」も、ご自身が本格的に習ったことはない様子だが、よく書けてると想う。

その津本さんを知ったのは南方熊楠の伝記ものであったのだけど、
その後のいくつかを読む限り、津本さんは、やはり剣客モノの方が、と想ってしまう。
池波正太郎の鬼平犯科帳の「料理シーン」が秀逸なのと同じようなものか?

面白いもので、たとえば中国史モノを好む私は、特に「三国志」を例にとると、
三好徹さんのものが一番好きだ。
他の方のはのめり込めない。
三好さんのは何度、読んだかしれない程だというのに、である。

司馬遼太郎もサスガと想うけれど、中国史モノでは私的には「?」なのだ。
日本人感覚で書いた中国史、みたいな・・・(恐れ多いなぁ 苦笑)。
私の中国史観というのは、もっとドライで血にまみれているので吉川英治のも好きになれない・・・というか違和感が拭えない。

吉川英治自身は物凄く偉大ではあったと想うのだけど、私にとっては、かなり中途半端な印象が強くなった作家の一人だ。
宮本武蔵も、初読した少年期はともかく、その後は、あまりに「理想像」を作り過ぎている感が強くなり辟易として読む気がしない。
理想像を作らんがために、何かが欠けてしまったというか・・・ストーリーありき?

うぅ~ん・・・分からん。

勿論、これらは私の偏向した勝手な好みを羅列しただけである。
いずれの作家諸氏も偉大だと想っている。

ただ、映像化されても負けない・・・そんな小説であって欲しいな、とは切に想う。
行間に写るスクリーンは、やはり色褪せて欲しくないのだ。



(初出:2006年02月17日)

2006-09-28 17:58 : 消去一葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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