ベンチのあった場所

むかし、君とすわったベンチのあった場所にうずくまり
公園沿いの家々の窓からのホンノリの明るさを

子どもらが駆け続ける公園で
電車が訪れるたびに大きくなっていく雑踏を想い
その中にいたはずの君は帰ってはこない

濃紺のグラデーションと眩しい地平線の喘ぐオレンジと
見上げた空には一つだけの星があればいい
懐かしい歌が一つだけ想い出せればいい

こんなに遠くまで来てしまった僕と
きっと行ってしまった君との間には何もない夕暮と
静かなだけになってしまった公園も、いつかは消えるだろう

お互いに光速で遠ざかっていく世界の中で
僕らは出会うことさえなく別れたまま
記憶だけを頼りに想い出す君の笑顔に言い忘れた言葉を握りしめ

むかし、君とすわったベンチのあった場所から立ち上がり
2006-12-07 17:54 : 落陽 : コメント : 0 : トラックバック : 1 :
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かつての‘はれんち’な恋人たちと、未来の‘異業なる’詩人たちへ。
 好きでしようがなかった、からこそ結ばれなかったのだと想う過去さえ、呪わしいものは無い。この世情には、男と女、ふたつっきりだ。どんな感情流布、激しい人間でも崇高なる精神を宿す、高邁な一偉人でも、異性への感情、そのものを飛び越えようとせぬ限り、その世界は見
2006-12-08 : 09:40 : 魂暴風*a soul hurricane
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