渡良瀬橋

森高千里というと、おいらの学生時代のヒロインと言って良いだろう。
颯爽と現れた彼女は、あるいは作ったかに見える「彼女らしさ」が、
いつのまにか、本物の彼女であるかのように変わってもいった気がする。

誰だったか・・・彼女の「詞」に学ぶことが多いよ、と。
格好いい言葉やとってつけた言葉ではなく、生成りの語り言葉から生まれる詞。
それが彼女の詞の魅力ではないか、というようなことを言っていた覚えがある。

「渡良瀬橋」は、スゴク好きな曲で、よく歌う。
のだけれど、非常に不思議な曲だ。
女性の感想というのを聞き集めたことはないので分からないけれど、
中年男性層に非常に根強い人気を持っている、ということは聞いたことがある(おいらも、その一人 笑)。

不思議だ、というのは、全編に渡って女性が女性らしい言葉で、
女性らしい情景を描いているかに見えるのだけれど、冷静に読むと、
「果たして、女性が、こういう想いに(実際に)囚われるだろうか?」
と、非常に疑問に想うからだ。

勿論、女性にも人気がある曲ではあるのだが、
男性の見る「渡良瀬橋」と女性の見る「渡良瀬橋」は著しく異なる気がする。
男性のソレは、分かる気がするのだ。
多分、その想いは、
「こんな風に、あの時のあの娘に想ってもらえればなぁ・・・」
というようなものだと想う。

ただ、女性はどうなんだろう・・・
折に触れ、尋ねることはあるのだが、
「そういうことって女性にもあるわよ。」
という返事が圧倒的に多い。
女性は、年齢を問わず、過去の恋よりも今、未来の恋に生きるらしい。

そうすると、奇しくも森高は、女性の筆致で男性の心情を描いたことになる。
もちろん、それは無意識だろうけれど、無意識に書いたからこそ、
この歌は、かくも永く歌い継がれる歌になりつつあるのかもしれない。

さて、その渡良瀬橋。
実は、昔の勤務先のスグ近くにあったのである。
歌にある夕暮れ時を狙って行った事もあった。
確かに、今でも渡良瀬橋くらいまで上流に行くと、都会にはない美しさはある。

でも、個人的なアドバイスとしては、「渡良瀬橋」は想い出の中にしまっておいた方が良い。
涙するような美しいままの想い出を、
そのままに心に一つしまっておいても、それはそれで悪くはないと想うのだ。

渡良瀬橋(by JTM)

2006-08-01 22:04 : 消去一葉 : コメント : 4 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

偶像はあくまで偶像のままで・・・。
懐かしいなあ・・・森高千里(笑)。そうか?まっくさんの偶像的異性は、森高千里あたりなんでしょうか?僕の永遠のアイドルは、石野真子です、なんてね、ダハハハ。

「でも、個人的なアドバイスとしては、「渡良瀬橋」は想い出の中にしまっておいた方が良い。
涙するような美しいままの想い出を、
そのままに心に一つしまっておいても、それはそれで悪くはないと想うのだ。」
 こういった感慨を惜しげもなく文章にしてしまうのが、僕なのでありまして、ああ、困ったもんだと、美城、常々、想っております(笑)。丈
2006-08-02 19:00 : 美城丈二 URL : 編集
一杯いますねぇ・・・(笑)
丈さん、こんばんは。

ツツツツ~~~と過去に想い馳せると、歌姫でない頃の「少女A」「セカンド・ラブ」の中森明菜さん(意外と知られてない「バビロン」だったかな?の入ってるアルバムは、何度も聞いてました~テープ紛失、捜索中 苦笑)、「パンツの穴」の菊池桃子さん(笑)・・・
他にも偶像的異性は色々といます(爆)。
が、原体験は小学生の時の女の子かなぁ・・・?
この辺りも、そのうちにツラツラと(^^;

心に閉まっておくのは難しい、ですね。
ただ、今の私が感じるのは「過去に引きずられる恐怖」です。
まだまだ、私は、もっと前に進みたいから・・・
その過去を引き連れて、力強く進みたいものだ、とも想っています。
2006-08-02 19:41 : まっく URL : 編集
「過去に引きずられる恐怖」
僕自身は、恒に「過去に引きずられる恐怖」と共に生きておりますよ・・・なにしろ書く物、原体験記、みたいなものですから(汗)。に、してもここのところの旺盛な書きっぷり。僭越ながら、やはり、まっくさんも僕と同じく「書いてなんぼ」の住民かと(笑)。書くことによって己の言葉を知る、ということもございましょうからね。御互い、愉しくまいりましょう。

 さて、風さん、もう暫くで始動、かなと。書き出せば、僕なんぞを凌駕する、まさしく「書きっぷり」の方ですから。まっく節に、風流、僕も愉しみです。丈
2006-08-03 08:13 : 美城丈二 URL : 編集
私の場合は(^^;
丈さん、おはようございます(^^)

私の場合は、単なる垂れ流しですね(汗)。
自分の書きたいコトにカチッと来ることも少ないし。
なので、かえって「過去に引きずられる」ことに注意してるのですが・・・うまくいかないですネ。
2006-08-03 11:15 : まっく URL : 編集
« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補