移り行かない季節の中で(初出:2012年03月22日)

水平線の手前に沈む夕陽に
黒からのグラデーションが長く伸びた時、
木々に視野を遮られながら
下り続けても届かぬ小辿を、ただ下り
下り続ける足は

ランプを灯したままに忘れられた部屋で
埃を被った本の上に、更に又、埃を被った本を重ね
干からびた万年筆は、テーブルの膠に馴染んでいる

神々の凍った涙が刻まれた石板を胸におし抱いて
交差しない十字路に、ただ佇み
光より速い、数倍も速い泣声は、聞く耳を持てずに宙をゆく

真実の裏には嘘は見つからず
そこにはただ、過ちと、涙と、君がいた

鏡に映し出された私達の世界は
全てが反対に見えるので
少し、小首を傾げて見つめたけれど
それでも景色は変わらない
凍りついていて、何も、変わらなかった
2012-04-19 12:54 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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