郵便ポスト前にて(初出:2012年04月24日)

言葉にならぬ想いを抱えたままに眠り
声にならない叫びに目が覚めた朝

声にならない声と涙にならない涙と
その間を貫く飛行機雲は主を失い
地平線に遠い所から徐々に消えてゆく

直ぐに空を覆う厚い雲の下
熱したアスファルトの臭いが漂う雨に
ただ打たれ歩く正午は人気も疎らで
哀しみを抱いた人達が無言で行き交う

貴方の熱を覚えている肌が
こんなにも冷え切り痛いのはどうしてだろう

無限の闇に沈む夜は、まだ遠く
覚めぬ夢との間に立ちつくし
届かぬはずの波音に振り返る

握り締めた手紙には切手を貼ることが出来ず
郵便ポストも口を閉じたままに遠い
貴方との、ほんの少しのはずの距離が遠過ぎて
私の足は竦み、その一歩を踏み出すことが出来ない

だから少しだけ近寄って欲しい
私の吐息が届く所までで構わないから
貴方の面影を忘れる所までで構わないから
2012-04-24 14:03 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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