規定された距離で風は吹く(初出:2012年04月26日)

言葉で語れないことを書いたノートを置いて
机の脚は床に触れることが出来ずに佇んでいる

雲の厚さは太陽を規定するが
貴方との距離は、優しさを意味せず
ただ彷徨い先を探して彷徨い続けるだけだった

真っ赤な菜の花に誘われた白い蜜蜂は蜜を求めたが
漆黒の中に沈んだ貴方の背筋は見出せなかった
その長い黒髪が、きっと背中を覆っていたのだろう

臀部に続く曲線は波打ち際に引き継がれ
誰も聞く事のない波音は小波の上を過ぎ
消えた水平線を求めて深海に居場所を求めたが
あらゆる生物を拒絶する、あの峻嶮さに誘われて
一人きりの雪に埋もれて滂沱の涙に出遭う

あり過ぎる意味を持たされた言葉が一つ
私の手の中に残されたが
使うアテもないままに時は過ぎた

いつも未来は後ろから来て追い抜いてくれず
過去だけが眼前の世界を覆い尽くして笑い続ける
語られたコトと語られないコトだけが全てではなく
語られて語られないモノが全てであった様に
ただ風の過ぎるのを待つだけだった
2012-04-26 02:31 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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