無題(初出:2012/05/01)

同期しない時計の音で朝を迎え
夕暮れに向かう足取りは正確に絶え間なく
僕と君の間の手が届かない距離で響く

この腕の中に抱いてしまえば
君の憂いは消えるのだろうか
淡い朱に染まる唇に触れてしまえば
君の哀しも消えるのだろうか

戸惑いの距離が優しさを規定するが
二人は涙で愛を量り驚くのだ

並び歩いた人気のない舗道に一人立ち
霧霞む先に君の影を追い
後ろから追い掛ける陽を浴びて
私の影は君に伸びてゆく

風と風の合間には
寂しい愛が、そっと吹くが
遠く、無邪気な君の笑みには
昨日の愛しさが明日を捨て
涙が伝った跡だけが残る
2012-05-06 12:15 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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