無題(初出:2012/05/03)

何一つ変わらない空を仰ぎながら
高度ゼロの山を幾度も跨ぐが
風の中に消えた君は曲がり角に消え
靡いた髪の数だけ遠ざかって行った

君を追う心が、僕の体を留め
永久機関で作られた時計の中に組み込んで
君の記憶の欠片に消える

地を這う雲が木立の樹皮を濡らし
変わらぬままの紺碧の空へと駆け登るが
君を追う歩みは同じ場所に留まったまま
不規則な秒針に戸惑っている

吐息のように漏れた優しさが頬を掠め
ただ哀しみを加速していったが
それが君の残した全てだった

笑顔と一緒に残されたサヨナラは
今日も僕を打ちのめし
繰り返す黄昏に星影を見失うのだった
2012-05-06 12:16 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補