無題(初出:2012/05/04)

涙を堪える季節の中で
髪を手透きながら別れを告げ
強い影の坂道を下って路地に出る

塀際に咲くタンポポにしゃがむと
背中は熱く、涙が背を這うが
振向いた先を見ることが出来ず
タンポポを揺らす風を待つだけだった

残された瞳の光を想い出に入れ
星空に託すと涙を授けられ
夜空には漫ろ歩く道が開けた

乾いた笑い声を残しながら
沈んでゆく夕陽を追い掛けて
一筋の涙が空を駆ける

何も残らない始まりと終わり
その間に君を置き忘れたまま
極北の星が輝くのを、ただ待っていた
2012-05-06 12:16 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補