物語の終わる時に始まって(初出:2012年05月01日)

大切な想い出達が波洗う砂浜に置かれたように
人々は雑踏の中に出て、ただ先のない曲がり角に立つ
陽の当たるブロック塀に寄り掛かり
揺れる草の葉に風の訪れを知り、記憶を託すのだ

連なる山並みが海へと通じるが
昼と夜は遠く隔てられ、闇に封じられた夕暮れに
微風の中で触れた貴方の頬は少しだけ朱に染まり
その熱が私の胸の鼓動となって、記憶へと変わるのだ

砂埃の中で出遭った虚ろな瞳同士が交錯し
互いを摺り抜けた視線は遥か遠くで交点を結ぶ

転がり続けるサイコロの目は、常に一定で
貴方は微笑んで拾い上げて私に手渡すが
サイコロには数字が刻まれず白いままなので
いつまで経っても何の目が出たのか分からない

一緒に読んだはずの物語の最後には
必ず白紙のページが続いていて
私達は物語ることで白紙のページを増やして行くが
読まれない白紙のページに、この想いを託そう
2012-05-06 12:19 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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