風が吹くなら星は一つだけで良い

別れの風は常に両方から吹いて来て
私達の立つ場所で合わさり心の中で啼く

向こう岸のない橋を歩き
君の待つ岸辺を目指すが
川は言葉の成す水平線に流れては
無限鉛直下に降り続けている

遠く、線路の響きが止まない街空は
薄雲に覆われたままに黙り込み
寂しさに追われる人々を足止めする

鳴る事のなくなった電話にも
無意味なはずの受話器が残されているように
私達は互いに言葉を交わし合う

いつの日か、どこかしらで聞いたはずの
あの優しい響きは、とっくに消えたが
北の夜空には一つだけ
いつもの星が瞬いていた
2012-05-13 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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