気付かぬうちに夜を迎え

空き地に捨てられたブリキ板は
赤く染まった夕空を鈍く映し
通り過ぎる風を涙色に染めていた

地平線を突き抜けていた白雲は
押し寄せた黒雲に急かされて
わずかな夕陽を瞳に見ただけだった

やがて近くまで来るだろう雷鳴は遠いが
時折、周囲が照らされる中
静かに昼と夜は入れ替わろうとしている

一陣の風を合図に雨は降り
アスファルトの臭いの鼻を衝く時
遠い空の雲が裂けた隙間から
いくつかの星が顔を出し
いつもと変わらぬ優しさで
眼下に天空の歌を囁き始めた
2012-05-14 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補