遠くでヒビの入った空の下

窓を青く切り裂いた月光が
水面に散り、星を生む夜
恋人達は異なる真実を胸に愛を語る

地球の裏は陽に照らされて明るく
陽気な歌が流れ人々は踊るが
成層圏を抜けた空の奥は暗いままで
私達は地上時間をアテにして

ほんの少しのすれ違いに沈黙を守り
いくらノックしても開かないドアは
哀しみの冷たさに沈んで行くが
叩く手に滲んだ血だけが痕を残す

静かに回る換気扇からは
いつもと変わらぬ匂いが流れ出し
何もが昨日と同じで
何もかもが今までと変わり

夜が終われば陽は昇るが
二人の間には永遠の夜が訪れ
明けることのない夜だけが更けていく
2012-05-17 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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