絶対不変領域の日常は過ぎ

凍結した朝を降る雨が
行く先を失って中空に漂い
立ち止まったままの太陽は沈黙し
どこにも行けない陽光が頬を打つ

記憶を持たない風景は車窓を流れ
誰も聞かない汽笛が鳴り続けたが
雲影に覆われた線路の鈍い光だけが
地と雲との間に響くだけだった

優しさの通り過ぎた跡には
哀しみの雫が淡く光り続け
路踏む人達は俯いたままに歩き
あらがえない定めに遇った

座ったままに夕雲を見つめる犬が
たった一匹の遠吠えを少し試みたが
誰も答えることはなく
更ける事のない夜は忘れ去られた
2012-05-19 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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