瞳を失った街角

気付いている哀しみの影すら忘れる程に
二人の時間の優しい暖かさに包み込まれ
そして私は君を、あの陽光の中に置いてきてしまった

遥か遠い記憶の全てが哀しみに変わり
私の全てを満たしていくけれど
哀しみの中に浮かぶ君は
やはり、あの頃の微笑みを湛えたままで

唯、ひたすらに真っ直ぐだった君の瞳の先に
私がいた事を何故かと詮無く問い続ける

君の住む街へと向かう線路が
今も電車を運び続けているように
この想いも届きはしないだろうか

偽りに満ちた街角だけが残されて
君の欠片すら見出すことは出来ないはずだのに
私は幾度も街角を曲がってしまう

どれだけ傷付こうとも怯まない
君の瞳を求めてしまうから
いつも見ていたはずの、あの強くて優しい君の瞳が
今、こんなにも恋しい
2012-05-16 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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