無題

光を失った太陽が真白な空を渡り
月だけが煌々と輝き、夜を待つ

君が渡った橋は朽ち
足跡は絶えたままで
私達を繋ぐものを何処に求めよう

ざわめきを覚えた森の奥深く
道筋すら知らぬままに立ち入り
微かな君の温もりだけが手に残る

踏む毎に涸れる小川は泉へと誘うが
君の面影をも失うだけで
私の足は踏み留まってしまう

やがて木々の間から覗いた月は
ただ独りで空を駆け
青い光跡を一筋、残していった
2012-05-19 10:19 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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