交わらないからこそ美しく

月のない月夜に、実は月があるように
優しさのない君には愛があり
愛のない君には優しさがあった

星のない聖夜に、実は星があるように
哀しみのない過去には涙があり
涙のない過去には哀しみがあった

陽のない世界に、実は陽があるように
君のいない世界に私はいて
私のいない世界に、実は君がいた

決して交わる事のない二つには
その間に舞う無数の手紙があり
手紙には決して描かれない言葉があった

すれ違う言葉に存在価値がないように
太陽と月は互いの存在を認めないまま
ただ勝手に、地球から眺められていた
2012-05-25 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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