私達の物語という神話

消え続けていく定めしか持たぬ物語達を
互いに知らぬ者同士が、それと知らずに共有し
黙って紡ぐだけで去っていく街があり
そこだけに吹き続ける風の優しさがある

記憶すらされない物語達は消えるが
新たな物語達は力強く芽生え
その柔らかな双葉を目指して照る陽があり
私達が交わる一瞬がある

偽りの波は常に止むことがないが
波音は自らの消える果てで真実の光を浴び
偽りの彼方を見て微笑みを知るだろう

君の残す記憶の一つ一つは虚構でしかなく
拾い集める私は疲弊していくばかりだが
疲弊した身体からは、きっと物語が生まれるだろう

言葉一つすら残すことなく全てを覆う闇は
私達の物語に言葉なぞ必要のないことすら知らず
私達の物語は紡ぎ続けられていくのだ
2012-05-26 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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