風の吹き続ける街景色

貴方のいない街を経巡った風が
そのまま地の果てに吹き消えたように
私の想いだけが世界を経巡っては
二度と会うことのない景色を駆け抜ける

別れることだけが出会うことだと
貴方の言った嘘が真実だと知るのには
どれだけの時が流れるのだろうか

独りで往く街の嘆きだけが響き渡り
刻まれることのない時を歩くと
優しさの落していった哀しみだけが散る

景色を失った写真だけが真実を語るように
優しさを失った心だけが愛を語り続け
私と貴方の間を永遠に埋め続けてきたが

貴方のいなくなった時にだけ吹く風が
私の前を通り過ぎ続けている
2012-05-29 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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