無題

貴方に抱かれた記憶だけが響く街を歩くと
誰一人、歩くことのない舗道が続き
色付いた街路樹が、過ぎる風を包み込んでいた

夜のネオンが眠らないように
私達の時も眠らないままだったが
貴方の吐息と私の律動の交わりは夜を示し
まどろみの中に消えて往くのだった

二人の長いはずの時間さえ
結局は時計の中に収まることを知り
私達は黙って枕に沈み込んだが
貴方の寝息だけが響く部屋は優しく
愉悦の余韻を漂わせる

始まりとの時は、いつも知られることがないが
終わりの時だけは記憶されるように
二人は別の夢の中で遭い、明日の朝陽の中に起き
少し照れたままに短くなりゆく影を追うだろう
2012-05-30 10:02 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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