柔らかな胸の中に

その胸に静かに埋もれると
眠りを示す鼓動が、この身を静かに満たし
哀しみは優しさの中に溶け込んだ

記憶の奥で割れたままの破片を辿る夢と
まどろみに誘う鼓動とが混じり合い
全ての世界が静寂に包まれた時に
始めて本当の貴方の背中が視野を掠めたが
そのまま見失うことが、ただ一つの幸せでもあった

時に置き忘れられた世界は、それでも回り続け
優しさと哀しさだけを繰り返すが
貴方は独り、遠くの星を見つめたままに
その胸に私を抱き続けていた

いつか見たはずの二人の景色は遠く
流れることのない涙だけが想い出となり
二人の時が交差しないままに世界を巡り
全ての静けさに満たされるままに任された
2012-06-05 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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