孤独の果てに雲を見上げる

絶望を忘れた雲の闇が流れ往きては
深い、哀しみの幽谷を穿ち過ぎ
静かに街を覆って優しい夢に沈める

希望を繋がない言葉に出遭う度
人は、その雲を空に見上げ
孤独という偽りを知り涙する

常に流れ込んでくる誰かの記憶が
私達の時間を奪い去っては
乾いた嘲笑の響きだけを残して去るが
誰も足止めることなく歩き続け
誰も辿らない足跡だけが残される

細い川沿いに谷を遡ると
やがて道に迷い山の斜面に出るが
夕暮れの陽を見ることは叶わず
結局、街の灯の面影を頼った

その情けなさに人々は山中を彷徨い
時折、山道で擦れ違っては
互いに曖昧な微笑みを浮かべ
あの雲に覆われた山の頂きを探し
また別れては、互いの道を往く
2012-06-12 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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