出遭う孤独の夢に祈る

別れるために出遭う風の吹く岬の夜
水平線は空と海とに分かたれて消え
砂から立ち上る昼の匂いは一層に強く
貴方は私となり、私は貴方となった

一冊の本を手に取ると
必ず何かの終わりが告げられるが
終わるモノゴトは不明なままで
その行く先も、やはり知ることが出来ない

頭上に掲げたキャンドルの灯は
貴方の影を、より強くするばかりで
窓硝子に当たっては砕け散ったままに
フローリングのアチコチで煌いているだけだった

昨日が今日になる境目には誰も立たなかったが
今日が明日になる境目には波音が響き
祈る人のいないチャペルも静かに聞き入るだろう

少しだけ開いた窓の隙間からは
あの岬の風が忍びこんで来て
貴方の髪を揺らす影が壁を砕き
私は独りきりの眠りに夢を託すのだった
2012-06-16 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補