流れぬ季節を渡りながら

通り過ぎた季節を数えながら
炎絶えない草原の風に吹かれ
迎えねばならぬ季節に戸惑い
白煙の中にだけ浮かぶ影を見た

山を越えては街と遭い
街を捨てては荒海を越えて
満天のオーロラの下で独り
雪原を照らす火を灯した

やがて忘れたはずの貴方に遭い
やがて愛したはずの貴方と別れ
過ぎ行く先を失った季節の中で
一握の雪を口に放り入れた

偏西風に圧された雲が行き交い
時折は街の匂いを運びもするが
貴方の記憶はそこにはないままに
止まったままの季節と共に立ち
通り過ぎたはずの季節を想おう

氷雪の果てから歩み寄る狼との間で
雪原は白夜の弱陽に怪しく光り
やがて去る日を静かに告げるだろう
2012-06-22 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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