偽りと愛の間で手を繋ぎ

全ての偽りと哀しさを優しさに変えて
吹き抜け終えた風が街の片隅で佇み
ただ寂しい歌声に耳を傾けて静かに泣いていた

涙は嫌いだと言った貴方の横顔には
大きな雨粒が降り、流れては零れ
二人を隔てるテーブルに溢れていたが
ただ黙って過ぎる時間は冷たく
戸惑う季節の移り変わりだけが
光りの差さない窓から覗き込んでいた

陽の当たる公園の小山には
赤い花と白い花とが並び咲いていて
ようやく通ることが出来る小道が伸び
遠い岬に私達を誘っている

波が見えないように迂回しては
私達は互いの苦笑いを交わしつつ
また戻ったね、と呟きながら
やはり波が見えないように迂回するのだった

突然、背を向けた貴方を追うと
静かな風が頬に優しくキスをして過ぎ
貴方の替わりに愛を囁くのだった
2012-07-02 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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