始まりを忘れた恋が立ち止まり

時を流れる川は哀しみを過り
その果てに、たった一つだけの星が浮く闇を見
天地を失った静寂の中で眠りに就く

優しさに疲れて風は服が
辻では交わることのない雨に出遭い
すり抜ける雨粒に涙を手渡している

常に貴方と私の間では
そうして川が流れを止め
風は吹くことを忘れて立ち止まり
二人の戸惑いを見つめていた

倦怠の中に埋もれゆく愛を求め
貴方は川を、私は風を追い
捨てたはずのベッドに出遭い
切り裂かれたマットの中で泣いた

柔らかな陽の差す公園では
多過ぎる偽りが行き交いながら
真実を語ろうと口を開いては閉じ
やがて待ち切れなかった太陽は
いつもと同じように水平線に沈んだ

そうして昨日と同じように
私達のすすり泣く声が響くと
静かに川は流れ風が吹き
穏やかな夜へと運ぶのだった
2012-07-06 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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