再び私達が逢うとしたら

語られることのない遠い過去があり
始まることを忘れた朝にも陽は差したが
一日の終わりには必ず風が吹き
風が吹くと貴方は部屋を出て行った

ブロック壁の穴をすり抜けて行った猫は
戻る時には同じ穴を通ることがなく
いつもと同じように違う道を歩いて来る

走る車を追うと赤信号で追い付くが
全ての信号が青だけしかない道があり
全ての道に信号のない街があり
追い付くことを拒絶して走る車がある

どれだけ離れているかを
距離という尺度では示すことが出来ず
離れていくことを知ることを許されないままに
私達は街中を走り抜ける車を見送り
過ぎ去る言葉を交わして再会した
2012-07-08 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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