0時の高速道を走る時

スモークで見えない車外を過ぎる景色があり
私達は、その景色に視線を投じながら
しかし決して見ることも、語ることもなかった

夜の高速道を行く車は少なく
時折、対向車のヘッドライトが空を照らし
まだ先のあることに気付かされる

人気のないパーキングエリアは
ただ車を止めて休憩するだけでしかなく
何を売る店もなく、止まる車すらなかった

狭い車中で二人はすることもなく
シートを倒し、凭れ、ただ黙ったままで
どちらからともなく手を重ねた

少しして昨日と今日とが重なった影を追うと
貴方の汗ばんだ背筋は静かにうねり
夜の闇に消えてゆく吐息だけが響いた
2012-07-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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