傘のない曇天

集合店舗の二階テラスは、さして高くもないが
見晴らすと勾配の関係で想った以上に遠くまで視界が開ける
なびく風が生温く、無機質に素通っていく
濃淡を極めた一群の雲の連なりが
身重にベッドから這い出すように地平で蠢いている
空が、迷惑気であった
家々に彩ったはずの屋根は同色に化し始めていた
道行く車の音が重く、タイヤはアスファルトにめりこんでいた
遠雷が、激しい雨の訪れを告げていた
足早な、私がいた
2006-07-20 16:41 : 消去一葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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