無人のベンチ

押し合いへし合い乗り込んだ最終電車、
手スリを握る手が汗ばみ、今にも滑りそうになる
座席の女性は、そこだけが自分の世界であるかのように、
携帯電話を片手に忙しく親指を動かしている
出入口に上手く陣取ったカップルは、
クスクス笑いながら指を絡ませている
時折、電車が大きく傾くと、
後ろの新聞が遠慮なく圧し掛かる

いつも、こんな具合だけど、
その場所を過ぎるとき
それは直線の、橋の終わりに近いところだけれど
人気のない明るい公園脇を通り過ぎるとき
君と座ったベンチが少しだけ見えるんだ
こうして今、君の元に近付いていると
少しだけ、電車の中で踏ん張ろうと想える
君の寝顔を見るために
2006-08-04 22:06 : 消去一葉 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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家路に向かう電車のなか
真っ暗な景色を眺めているとなにか
少し寂しい気分になります。
人々のそれぞれの物語を乗せて
電車は今日もあの場所を走っていくものなのでしょうね
2006-08-05 10:13 : 砂人 URL : 編集
砂人さん、こんにちは(^^)

電車は、不思議な乗り物ですよね。
一人で乗ると特に、そう感じます。
時には、そのまま何処とも知らず運ばれてしまうような。
コメント、有難う御座います。
2006-08-05 10:38 : まっく URL : 編集
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