語られる月が水平線を目指し


光ることを捨てた星は
かつて放った光の届く先に願いを託し
見られることのない光として闇に混じり
忘れられることを夢とする眠りに就く

物語る星座と星座の間で
物語られない星達は、そうして黙り
一部は流星として自ら赴き塵となった

常に語られる月は天空に昇り
聞く人のある物語と聞く人のない物語と
それらの間隙に深まりゆく闇とを過ぎ
流星の一つだけを拾って一夜の友とした

眠れない眠りに深く、夢は消え
託された願いは哀しみだけを運び
語られる月だけが淡々と空を行き
叶わぬ願いと叶わぬ夢とを拾い集め
星が沈むだけの水平線を目指した
2012-08-26 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補