高原にて

見晴らし良く、踏板が遠くの頂まで伸びている
誰が書いたものか、踏み外すことならず、と注意書きがある
踏板の両脇には、それでも覗き込まずにいられない美しさがある
頂に至れば、それを一望出来るのだろうか
君の息が荒いのを感じながらも、
そこからの光景が想い浮かばないままに
歩みが早まってしまう
離れた君を待つ間、私は踏板の外に釘付けになる
一歩、踏み込めば戻れない妖しさが
そのまま美しさに隠れた食虫植物のように誘っている
雲ひとつない濃い青空の下、陽射しは強く私は一人だ
まっすぐに見える踏板は、それでも曲りくねっていて、
背丈を越える草や小山に隠れながら続いている
君を忘れた私は、一人、延々と歩き続ける
もはや永遠に頂に辿り着かない踏板を
踏み外すことだけはないように
日が変わり季節巡っても、永遠に歩き続けるのだ
2006-08-05 10:52 : 消去一葉 : コメント : 3 : トラックバック : 0 :
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結局は、踏み板を踏み外せ、という声によって、踏み板の上にとどまり、歩き続けてしまうのでしょう。
すべてを棄ててしまうことも選択のひとつなのに、もっとも困難な選択です。
それなのに、誰も選ばないような選択をして、いざ踏み外したと思ったとき、そこはまだ、なんてことはない、踏み板の上だったりしました。

まっくさんへ、ぼくへのコメントは「公開」してください。いい意見ですので、ぜひ。
2006-08-05 12:23 : M URL : 編集
p.s.
と、いうわけで公開しました。
コピーして、ぼくがまっくさんのふりをしてコメントしました。自分に。
(貴重な体験でした)
不都合があった場合は言ってください。作品の感想、よかったです。
ありがとうございました。
2006-08-05 16:00 : M URL : 編集
遅くなりました(^^;
Mさん、こんにちは(^^)
今、帰ったところでした。

「踏み板を外せ」という声が、最も踏み板に自分を縛り付けますね。
「無心になれ矛盾(?)」と同じようなものかもしれません(涙)。

感想は、お邪魔にならなければ良きようにお取り扱い下さい。
これからもMさんのご判断に委ねますので(^^)
2006-08-05 17:48 : まっく URL : 編集
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