残酷な等間隔の平行線に

今日、書くはずだった言葉を明日書き綴るだろうように
昨日、書くはずだった言葉を書き綴った紙片を束ね
誰にも知られることなく経ち続けるポストに投函すると
落ちてゆく夕陽に沿って斜線を描く山際は薄れ
闇を知らない賑やかな空の、誰にも知られない地平線となった

長時間、露光した写真に写る星々の軌跡は
いつ描かれたものだろうかと想いつつ
決して動くことのない星を一つだけ空に加えるように
ただ同じことだけを書き綴り続けていた

私達の軌跡は夜空を過る等間隔の平行線で
書き綴り合う言葉も同じ距離を保ち続け
交わらないままに真っ直ぐに進み続け
その果てにあるもの、別れだけを見つめて描かれる

決して交わることがないことは哀しむべきことではなく
別れることの出来ない距離こそが哀しみだったし
どこまでも果てのない果てを目指させる残酷さが
もしかしたら愛と呼ばれるものなのだろうか

そう言えば、昔見た天体写真には流星が写っていて
決して交わらない星々の軌跡を横切り断っては途絶え
別れられない歩みを断つ、あの優しさで
鋭く光るナイフの薄刃のように夜空を切り裂いていた
2012-09-03 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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