そして風は無色に吹く

真白に透き通る透明な貴方を
何処までも闇に染まった黒が切り裂き
紅で描かれた、この世界の地図

空に青を、地に黄を配置して
海を何色に染めようかと考えながら聴く
貴方のいないままに繰り返す波音

私は貴方の肌にしか触れぬ風になろう
紅で描かれた世界地図の、あらゆる場所を吹き
地図にない波音を聴きながら
地図にいない貴方を探して
ただ吹き続ける一陣の風になろう

貴方の哀しみは波音が消し
私は耳にすることが出来ないままだが
それでも貴方を探す風となり
ひたすらに吹き続けよう

いつか、その手によって描かれる
あらゆるものに成り得ないままに
それら全てを吹き続ける風となろう

貴方を愛した記憶達が透き通り
描かれないまま地図を覆うように
全てを吹いて、貴方だけに吹かない
貴方の肌にしか触れぬ風となろう
2012-09-10 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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