永遠の希薄化の中で

足裏だけが濡れる深さで
ただ煩く流れる川を歩きながら
闇に消える夜に探し求めた

希薄さだけが支配する世界で
手に取ってしまった重過ぎる全てと
そららを奪い去ってくれる全て

消えゆくはずの儚さすらが鮮明となり
あらゆる波浪、あらゆる暴風
それらに耐える頑強さだけが条件となった

消えゆくことが出来ないままに
存在しない愛が希薄さで語られ続け
疲れた朝は眠りに就き
光りの絶えた空が開かれて
誰も仰ぐことがない

消えないでいることしか出来ず
ただ希薄になり続けていく全てに
吹くことのない風にすら舞う哀しみが満ち
流されることのない涙が満ち

やはり世界と共に希薄になり続け
全ての存在が希薄になり続け
終わらない寂しさだけは手放さないように
薄れゆく時間と永遠とを見送りながら
私の希薄を鏡に映し見ていた
2012-09-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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