テレビショッピングを見る午後

いつも沈黙で尽きる貴方との時間
週刊誌が、いつも週遅れで届いて手に取ると
知っていることを知らぬこととするように告げられ
知らぬことを知っていることのように語り始めた

ショッピング情報しか流れていないテレビを点け
黙って見続ける貴方の背中を汗が伝い
語り合うことへの恐怖が支配する部屋を
壊れたエアコンの音が駆け抜ける

いくら問い掛けても答えの出ない
二人が同じソファを使っていることの理由が
知っていることのように語ることで
貴方の涙ぐんでいる理由が
知らぬこととすることだった

時の支配する魔術の中で浮かぶ未来と
センチメンタリズムに満ちた過去と
エアコンの音に満ち、支配されが今と

私達は、どこに二人の居場所を求め
どうやって過ごせばいいのだろうかと想う間にも
テレビでは次のショッピング情報が流れ
使うはずもないダイエット器具の話を
貴方は独り言のように語り始めたのだった
2012-09-22 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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