愛を語らない夕暮れ、その後

熱という熱を奪われ尽くした炎が揺れ
二人で過ごした時間が冷めてゆく夜
遠い海鳴りに貴方との出遭いを求めた

過ぎ去った一瞬を語り尽くすために
同じ時を再び、三度と過ごしたが
その、どこにも二人は見出せず
ただ肩を並べて歩くだけの影が重なり
傾き続ける陽に向かって坂を下るだけだった

遠くの雲が一際、光を増し
直ぐに沈鬱な暗さに沈んで夕暮れを告げ
夕陽のない夕暮れだけが過ぎてゆく

帰る部屋はいくつもあるというのに
私達は同じ部屋に戻っては
あらゆる熱に拒絶された炎に照らさせては
ベッドの上で絡み合うのだった

悦楽にすら置き換えられないままに
二人の関係は行方を失い
照らす炎だけが熱を求めて揺れていた
2012-09-23 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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