歩き続ける果てで

街の喧騒と熱が月明かりに凍り
独り歩きながら私は問う
アナタヲ アイシテ イルノダロウカ

波音に消えてゆくだけだのに
川は流れを止めることなく
大海の一滴一滴を満たし続けるが
海岸線は変わらず月を見ている

これという獲物もいない闇空を
一匹のコウモリがヒラヒラと舞い
変える場所を失ったままに疲れゆく

三日月の夜の冷たさは残酷で
切り離された全てを凍らせては砕き
私の足音も響くことがない

それでも私は歩くのだろうか
面影すら見えない背中を探し求め
出遭う誰とていない街中を

川に戻る前の葉上の滴は問う
ダレヲ アイ
その続きを呟けずに雫が消え
三日月は上下を反転させる

海岸線に沿って哀しみは歌となり
私も少しは唱和するのかもしれない
歩き続けるしかない選択の中で
月明かりの一欠片となるまでは
2012-09-25 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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