陽炎の哀しみに

理由のない哀しみが
行き先を失ったままに
私と私の間だけを吹き抜け
私の中に吹き溜まる

知る人のいない街に
名のないままの季節が過ぎ
名を捨てた愛を抱えつ
忘却の中を目指すが
霞む程に忘れ得ぬ

愛したから傍にいたのか
傍にいたから愛したのか
問うだに愚かしい問いだけが繰り返すが
私の傍らには誰もいなかった

陽炎を追ってしまっても
追い付くことはなく
ただ遠ざかる陽炎を遠くに見るだけで
陽炎は残る疲労となる

もう忘れ去ろう
暮れる夕陽を一杯に浴びて迎えた夜は
それでも寂しく歌が響く
2012-10-01 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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