無題

哀しみだけを抱いた夜が
カーテンを摺り抜け忍び込んで来ては
姿の見えない夢を残しながら
眠りを奪っては嘲笑を繰り返す

つい数時間前に見たはずだった
優しく木の葉を透過する陽光が想い出せないまま
冷たさだけが支配する街に
凍った響きだけがエコーし続ける

置き忘れられた私の傍らで
偽りの名しか持たない花が揺れ
誰のものでもない微笑みは
どこに向かうわけもなく空虚さに沈み
遠ざかる距離だけは残された

伝えたい何ものも持たないままの言葉達が
昼夜を問わず、ただ冗長に紡がれては
無意味さだけが降り積もってゆき
夜の哀しみは増すばかりで
ようやく得られれた浅い眠りの中では
知らぬ人が笑っている

哀しみは繰り返すことなく
温もりを捨てて夜に抱かれ
見ることのない夢を望んでは
詮無い涙に暮れるのだった
2012-09-02 11:26 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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