手は漂いながら

目を閉じなければ見えない君を
耳を澄まして、ジッと見つめる

クリック音がカツカツと響き
カシャカシャと鳴りながら
キー・ボードは打たれているのだろうか

息遣いすら聞こえてくるようで
君の体温すら伝わってくるようで
それでも君はいないんだと気付き
僕は窓から射す月光すら疑ってしまう

何もない君を前に、空を漂う手を持て余し
何一つ見えないままの君を追い
ただ吹く風となれたなら
目を閉じず、耳を澄ませずにいられるだろうか

目の前で褪せ続ける今を越え
夜は静かに訪れて
遠い朝に向かって流れ始める
2012-09-19 18:17 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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