ただ、遠ざかる中で

近付く程に遠ざかる哀しみに
微風すら伴わぬ小波が打ち寄せ
涙と洗っては彼方へと去り
水平線は愈々、遠ざかる

祈りを授からぬ星が堕ち
息絶え絶えの蛍と混じりゆく中で
私は独り、進まぬ歩みに留まっている

託すはずの想いを託された月は蒼く凍て付き
昇ることを忘れたままに水平線から遠く
陽は行く先を失ったままに夕暮れは

踏みしめられることのない落ち葉が溢れると
街路は静かに眠りへと向かい
遠ざかるだけの靴音に耳を澄ませながら
ただ落ち葉が風に舞うのを待ちながら
来るはずのない風音を口ずさむのだった
2012-10-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補