変わることのない十字路で

何も変わることのないままの朝
これ以上、凍ることの出来ない十字路に
言葉に変えられた哀しみが吹き溜り
言葉にならない哀しみが雪と降り積もる

自らを傷付けるだけの血が
流れ止むことなく夥しく流れ続け
十字路には紅い雪が降り積もる

雪を踏む足は靴底から冷え切り
全ての体温を奪い付くしては
十字路に差し掛かった人々を立ち止まらせ
そのままに行方を失わせてしまう

血と血が、哀しみと哀しみが
そして血と哀しみが交錯し交わっては
共有されることのない涙となり
頬伝う微かな音だけを残して消えてゆく

何も変わらず、昨日と同じように陽が昇り
何も変わることなく、昨日と同じように人々は行き交い
何も変わることのないままの朝
十字路も変わることを知らないままだった
2012-10-12 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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