葉音が落ちずに葉は落ちる

葉の落ちる音を聴かなかった夜
積る落ち葉に埋もれながら
数え続けた哀しまなかった時を
波を失った波音に流していた

単調過ぎる嵐が去り
水路には、いくつもの果て知れぬ渦が舞い
流れ込む全てを受け容れながらも
この夜を越えることはないだろう

蒼い炎を月のクレーターに置き
月を蒼く染めると星の光は消えゆき
白い粉雪だけが静かに舞い始め
冷たさを感じない冷たさで冬の風が吹き始めた

いやに大きな時計の音に耳を奪われ
貴方の声が、どこに向けて響くのか分からず
二人の哀しみを抱いたままに葉の擦れる音に包まれて
もう一度だけ、葉の落ちる音を聴く明日を待った
2012-10-22 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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