もう伸ばさないし、もう拡げない

仮託された空を月が渡りながら宣言し
天の川が徐々に流れ始めると
星光の砕ける音が、せせらぎとして響き
夜が少しづつ始まる

ここに届かない光を集めたくて
聴こえない波音を集めたくて
伸ばし拡げた腕も指先も
それでも虚空を掻くばかり

もしも、目前の紙片に書き連ねる言葉達が届いたら
光にも波音にも触れることが出来るだろうかと
想い付くままに書く言葉が虚しくて
やはりクシャクシャに丸めてゴミ箱に放ってしまう

月が空を渡り終え始めている
天の川の流れも滞り始めている
星光の砕ける透明な音だけが微かに聴こえるのに
それでも夜が少しづつ終わってゆく

どこにも届くことがないままに
伸ばし拡げた腕も指先も
今夜も虚しさだけを拾い上げてきては
戻るところを失って
この胸に収めるしかなくなってしまった
2012-10-30 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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