風を忘れてはいないのに

忘れられた風に触れられても
ポカリ、一つだけ浮いた雲は動かず
穏やかな陽を受けて霧散しただけだった

風の吹かない岬に立つと
塵の舞う街角を想い出した

雑踏を行き交う足音は
誰のものとも知れずに響くのみで
ただ置き忘れられていた

岸壁に打ちつけられた波が
飛沫をあげたままに止まったままで
立ち続けた足がむくんで痛む

その痛みだけが辛うじて支え
もう一つだけでも明るい空に雲が浮かび
風になびくのを、ただ待ち続けていた
2012-11-06 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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