月の酒瓶を川に投げ

月の涙の一粒、一粒が
夜空に描いてゆく模様を追うと
来ない朝よりも早く
過ぎ去った夜達が訪れる

星の間を縫うように流星が走り
哀しみは後を追うけれど
遠ざかる光は、やがて闇に変わり
疲れて立ち止まった掌に
そっと流星は立ち止まった

足裏の感触がないままに
足音だけが響く夜は哀しみに遠く
理由のない涙だけが流れては
戸惑いに変わって足止めするが
それでも夜は過ぎているのだろうか

昼の陽中に過ぎたブランコが
変わらぬ周期を保ったままに揺れ
公園の賑やかさは空気に記憶されたまま
今は黙って明日を待ち続けている

手に提げた酒瓶に月が唇を寄せ
アルコールに酔いたがったが
星達が手を引き夜空に戻って行った

どうせ中身のない酒瓶なので
川に放ると音もなく川面に浮かび
月と並んで遠い海に流れて行くのだった
2012-11-14 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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